クラウドとは「不特定多数の人」、ソーシングとは「業務委託」の意味です。これまでプロに外注していたものを一般市民に委託することです。一昔はアウトソーシングが主流だったが、これはプロに任せる世界だった。クラウドソーシングを採用した雇い主側の一番の目的は経費削減である。簡単な作業(中にはややこしいものも含まれている)はわざわざプロに外注するよりも、素人ができるならこちらに外注した方が断然安い。これが5~6年前から爆発的に広がったのです。
どんな仕事があるのか?
クラウドソーシングの主な仕事は、カメラマン、イラストレーター、ブログ、WEBデザイナー、WEBライター、コピーライターなど様々。今までこの分野はプロに任せていました。また首都圏や大都市圏に住んでいないと出来なかった仕事でした。それがインターネットの広がりにより受注者(以下ワーカー)は全国どこからでも参加できるようになった。これが画期的なことであり副業として注目される点である。
タスク方式、プロジェクト方式、コンペ方式の違い
クラウドソーシングの取っ掛かりとしてタスク方式がある。例えば100件案件があり、1件当たりの単価が30円だとする。格段に安いがワーカーは安くてもやってみたい仕事に軽く気軽に参加できる。1件でも100件でも引き受け可能であり、ワーカーは自由に仕事量を選べる。そして質に関係なく、やれば必ず報酬がもらえる。また発注側も全国規模で募集するので1人1件と計算しても、予算3000円であっという間に100件の目標達成が出来る。
次にプロジェクト方式。これは若干プロフェッショナルな要素が必要です。発注者とワーカーが対等に契約を結び、そのプロジェクトの専属になってもらう。タスク方式である程度実績を上げたワーカーがプロジェクト方式に参加する場合が多い。タスク方式よりは求められるスキルも当然高くなるし報酬もアップする。それでも平均1件1,000円以内という安さである。だが発注数が多いので量をこなせば数万円のなる。これがサラリーマンの副業や主婦のお小遣い稼ぎとして広がり、クラウドソーシングブームを作ったのである。
最後にコンペ方式。その分野に自信があるワーカーが参加し、ロゴなどの作品を競い合い、発注者側はその中の1つを採用する仕組みです。コンペ方式は時間かけて納品しても、採用されなければ報酬は0円なので副業には向かない。
クラウドソーシング専門の登録会社(無料)
クラウドワークス
2011年に設立されたベンチャー企業。自分のプロフィールページを作成でき、今までの実績を発注者側にアピールできる。それを参考に発注者が声をかけ(スカウト)、契約が成立する仕組みです。また支払いはPayPalがある為海外からの登録者も多い。
ランサーズ
2008年に設立したクラウドソーシングの老舗。タスク方式、プロジェクト方式、コンペ方式、ストア方式(次回で説明)の4方式を採用。クラウドワークスよりはプロフェッショナル要素が強い。また翻訳案件が他社に比べて多く報酬も高い。
シュフティ
知名度はいまひとつだが、その名の通り主婦に人気の登録会社である。その要素の1つはe-ランニング等でスキルアップの機会を与えてくれる点です。ただ上記2社に比べると、主婦のお小遣い稼ぎ的要素が強いので、プロフェッショナルな案件を求めるワーカーには向きません。
ココナラ
2012年設立と歴史は浅いが人気が急上昇している。ココナラはすでに得意分野を持っているワーカーに向いている会社です。「占い」「恋愛相談」などの案件もある。また1回ワンコイン500円と報酬額を固定しており、他のクラウドソーシング会社より確実に稼げるとワーカー初心者に人気があるそうです。
ただ成立時に30%の手数料がかかるので、そこに不満を抱くワーカーも多い。
次回は、老舗ランサーズとストア方式について
記事にしようと思います。
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